症状から探す
頭痛・めまい・手足の痺れ・胸の痛み・呼吸苦など、その他にも様々な症状があります。
体調不良が生じている症状に対しては、訴えが出ている周辺部位の問題、意外と訴えと離れた他の部位の問題、その他心や栄養不足、がんなどの疾患が起因である場合など、原因は様々です。
岸本クリニックでは、それぞれの症状に対して、最新機器(MRI・CT その他)で原因を追究し、まずは緊急性があるのかそうではないかの判断をして、緊急の場合は他病院と連携した迅速な対応や院内でのアプローチ、緊急でない場合は多方面からのアプローチを実施します。
不安な場合はお気軽にご相談ください。
〈頭痛〉
診断が遅れると生命の危機に直面する可能性のある頭痛が含まれていることがあります。
1.突然の激しい頭痛
2.今まで経験のしたことのない頭痛
3.いつもと様子の異なる頭痛
4.頻度と程度が次第に増していく頭痛
5.手足の麻痺やしびれ・けいれん、激しい嘔吐や高熱を伴う頭痛
上記の症状が出る場合は、救急車を呼ぶなど早急な対応が必要となります。
① 脳卒中
脳卒中とは、一般的な用語で正式な医学用語ではありません。正式には、『脳血管障害』といいます。脳血管障害には、脳の血管が詰まることで起こる脳梗塞と、脳内部の血管が切れて出血する脳出血、脳動脈にできたコブが破れるクモ膜下出血が代表的です。
・主な症状
1.意識障害
2.半身の麻痺、感覚障害、しびれ
3.ろれつが回らない
4.言葉がでてこない
5.ふらついて手足がうまく動かせない
6.物が二重に見える
7.視野が欠ける
脳卒中の治療はできるだけ早く始めることが重要です。脳卒中は、CTやMRIで診断することができます。
当院ではMRI・CTを完備しており、脳卒中に対しても迅速で的確な対応をいたします。
上記のような症状がある場合や、ご不安なことがありましたらお気軽にご相談ください。
② 脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)
脳の動脈の一部がコブ状に膨らんだ状態を脳動脈瘤といいます。「瘤」とはコブを意味します。大半のコブは、脳にある太い血管が枝分かれする部分に血流がぶつかり血管の壁を押し出すように形成されますが、これ以外にもコブのかたちや発生部位や大きさなどは多種多様です。
まれに動脈瘤が周囲の組織を圧迫することで頭痛や物が二重に見える症状が出ることがありますが、多くの脳動脈瘤は無症候である(気づかない)ことが多く、クモ膜下出血を発症して初めて瘤に気づきます。
脳動脈瘤が破裂して発症するクモ膜下出血は死亡率が高く大変恐ろしい病気です。遺伝が関与することも知られていますので近親者にクモ膜下出血を発症された方がいらっしゃる方などもお気軽にご相談ください。
→脳動脈瘤は破裂する前に発見し適切な対処をすることが最も重要です。近年では脳ドックなどの検査で未破裂動脈瘤が発見される方が増えています。
「頭痛」や「物が二重に見える」などの症状が持続するなど「もしかして私も?」と不安を感じておられる方など、脳動脈瘤に関するご相談を受け付けております。
③ 上記以外の頭痛
頭痛には様々な種類がありますが、特に明確な病気がないのに繰り返し起こる「一次性頭痛」と、何らかの病気が原因で起こる「二次性頭痛」の2つに大きく分けられます。
・一次性頭痛とは
代表的なものとしては、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛の3つが挙げられます。
1. 片頭痛
ズキズキと脈打つような強い痛みで、吐き気や、光や音に敏感になるなどの症状を伴います。また、頭や体を動かすと、頭に響いてさらにひどくなる傾向があります。前兆として、視野の中に光があらわれる場合もあります。頻度は、おおむね発作的に月に2~3回程度です。ストレスや疲労、寝すぎ・寝不足のような不規則な生活、梅雨や台風、低気圧の接近といった天候の変化が主な誘発要因と言われています。女性の場合は生理周期などで頭痛が起こることもあります。
2. 緊張型頭痛
頭全体に締め付けられるような痛みや、圧迫されるような痛み、頭が重苦しい痛みです。持続的にほぼ毎日、鈍い痛みが続きます。精神的ストレスや身体的ストレスにより血行が悪くなることで首や肩の筋肉が過度に緊張することが原因で起こります。
骨格のアライメント不良や、ストレートネックによる循環不良により、頭痛が生じることも多々あります。
3. 群発頭痛
目の奥を中心とした痛みで、転げまわるような激しい痛みが特徴です。頻度は半年から2~3年に1回程度という方が多く、一度症状がでると1~2か月の期間、毎日1~2回ほぼ同じ時間に数時間の頭痛が続きます。原因は不明ですが、目の奥にある内頚動脈という太い血管が拡張して炎症することが関係していると考えられています。
・二次性頭痛とは
何らかの病気が原因で起きる頭痛のことをいいます。二次性頭痛のなかには診断が遅れると生命の危機に直面する可能性のある頭痛が含まれていることがあります。
[岸本クリニックでは]
最新鋭(総合病院にあるような)のMRI設備も完備しており、精密な頭部画像診断を行い血首の確認をしたり、
緊急性があるか否かを判断します。緊急性がない場合は服薬治療のみならず、
栄養指導、生活習慣指導その他リハビリによる骨格調整や運動指導などを行う中で、根本的な頭痛の改善に努めてまいります。
〈めまい〉
めまいはからだのバランスを保つ機能に障害が起こることで生じます。脳ではからだのバランスを保つために次の3つの情報を統合し、自己の位置を認識しています。
1.平衡感覚を感知して脳に伝える内耳からの情報
2.頸部や四肢の関節、筋肉および皮膚からの情報
3.目からの情報
めまいの種類
めまいは回転性めまいと非回転性めまいの2つに大別されます。
1.ぐるぐる回るめまい(回転性めまい/末梢性めまい)
2.ふらつきのするめまい(回転性めまい/中枢性めまい)
3.クラっとするめまい(眼前暗黒感・失神)
(1)耳から生じるめまい (末梢性めまい)
耳から生じるめまいでは、めまいと同時に耳鳴り、難聴、耳閉感(耳が詰まった様な感じ)が現れることがあります。めまいの症状としては回転性のめまいが多いです。
(2)脳から生じるめまい (中枢性めまい):早急な対応が必要
脳が原因で起こるめまいは、耳鳴りや耳閉感(耳が詰まった様な感じ)を伴いません。めまいも耳から生じるめまいに比べると軽いことが多いです。しかし、脳の障害による特徴的な症状があらわれます。たとえば、物が二重に見える、顔や手足がしびれる、力が入らない、手がふるえるなどの症状です。
(3)たちくらみ(眼前暗黒感)
高齢の方はめまいを起こしやすくなります。その理由には、平衡感覚の衰え、血圧調整機能の衰え(起立性低血圧)、様々な持病を抱えている場合が多く、病気や薬の副作用によるめまいなどもあげられます。
その他、頸部や骨格のゆがみにより血流障害が生じ、二次的にめまい症状が生じるケースも多々あります。
[岸本クリニックでは]
頭痛と同様、原因追求に努めます。
めまいにおいても栄養指導や生活慣指導、リハビリによって体を整え、循環を改善することか大事ということが多いです。
〈手のしびれ〉
細かい動きを必要とする手に起こるしびれは、日常生活に影響を及ぼす事も多い症状のひとつです。
●この頃、手のしびれが強くなってきたような気がする
●朝起きると、いつも手がしびれている
●手がしびれてスマホを落としたことがある
もしこのような経験がある場合、何らかの病気のサインかもしれません。
①特に注意の必要な手のしびれの原因には、以下のようなものがあります。
・脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)
脳の血管が破れる事で起こる脳出血、脳の血管が詰まる事で起こる脳梗塞などが原因で起こる手のしびれには注意が必要です。
手のしびれの他にも話しにくい、口の周りがしびれる、手足のまひ、頭痛などの症状を伴うことが多く、もしこのような症状が見られる場合にはすぐに受診が必要です。
②長く続く手のしびれ
・頚椎症性脊髄症・頚椎症性神経根症
頚椎と呼ばれる首の骨の間でクッションの役割をしている椎間板の変形などにより、痛みや手の動かしづらさなどの症状が出る病気です。
従来は中高年に多い病気でしたが、最近はパソコンやスマホを頻繁に使用する若い人でも多くなっています。
・手根管症候群
指先の感覚や手の運動などにかかわる正中神経に障害が起き、手のしびれ、痛みなどが起こる病気です。妊娠・出産期や更年期の女性に多く見られる傾向があります。そのほか、骨折やスポーツのしすぎなどが引き金になることもあります。
夜間から明け方にかけて強い痛みを感じ、手を振ったり、曲げ伸ばしをすることで多少痛みが和らぐなどの症状が特徴的と言われています。
・多発性硬化症
複数の神経症状が起こる難病で、手のしびれ、ふらつき、排尿障害、視力や見え方の障害などが比較的多く見られます。
症状に個人差が大きいのもこの病気の特徴のひとつです。
・糖尿病性神経障害
糖尿病になると末梢神経が知らず知らずのうちに傷つき、本来持っている働きが十分できなくなります。
そのため、痛みや温度に鈍感になったり、手のしびれが生じる事があります。
もし、糖尿病の治療中の方で手のしびれを感じる場合は、まず主治医に相談してください。
[岸本クリニックでは]
まずは様々な検査をする中で痺れの原因追求に努めます。
神経圧迫による痺れは、リハビリやカイロでの骨格調整で軽減・消失することが多々あります。
〈もの忘れ〉
人の名前、大事な約束、物のしまい場所を忘れる。
その「物忘れ」は、もしかしたら「認知症」の始まりかもしれません。
より早期の発見・対応が大切とされています。
【認知症の原因】
①炎症
「アミロイドβ」や「タウ」というたんぱく質の蓄積により脳が炎症を起こし、神経細胞が破壊される。
②栄養不足
偏った食生活や加齢により、脳機能の維持に必要な栄養素やホルモンが欠乏して脳が萎縮する。
③毒素
海産物に蓄積した重金属、農畜産物に含まれる鉛などの毒素が、脳にダメージを与える。
④血流低下
老化や運動不足、または糖尿病などの病気で脳への血流が低下。酸素が届かない部分の脳細胞が壊死する。
→脳が長年「炎症」「栄養不足」「毒物」の攻撃にさらされ、「血流低下」の状態にあると、物忘れはひどくなり、認知症へと進行していくのです。
[岸本クリニックでは]
・MRIやCTを用い、脳の状態を検査して脳の状態を確認します。
・その他検査を行う中で、全身状態を把握し、必要な対策をお伝えします。
・薬のみの対策だけでなく、運動や栄養指導など、体の本質から対策を立てていきます。
〈胸の痛み〉
胸の痛み「胸の痛み」と一言でいっても、色々な症状があり、人によって訴え方もまちまちです。「胸がぎゅっとしめつけられる痛み」「胸が圧迫される」「胸が何となく重い」「胸がちくちくする」「胸がぴりぴりする」「胸の痛みとともに、歯や肩まで痛くなる」などなど。これらは全て胸痛とされ、治療対象となります。
「胸が痛い」、その時には誰もが不安に思います。また、症状が持続する訳ではないから騙しだまし仕事をしている…そんな方も居られるのではないでしょうか?
胸が痛いという症状の裏には、様々な病気が潜んでいる可能性があります。その中には生命を脅かす重篤な病気もあります。
少しでも不安に感じたら、早めに受診することをお勧めします。
岸本クリニックでは、適切な検査を行うことにより胸が痛い原因を究明し、適切な治療を行うことを心掛けています
【考えられる疾患】
・心疾患・胸郭・食道・肺疾患・精神疾患・その他
[岸本クリニックでは]
心エコー・心電図・頸動脈エコー・胸部X線画像・採血などの検査を行う中で緊急性か否かを判断します。
他の症状と同様、体を整えて行くことが必要です。
〈その他 それぞれの症状に対して関連する病気〉
○動脈硬化症
動脈硬化症とは、わかりやすく言えば血管の老化です。ただし老化といっても高齢者に限ったことではなく、多くは20代から徐々に動脈硬化は始まり、30代ではほとんどの人が軽い動脈硬化症にあると言われています。この動脈硬化は症状が進行すると動脈の血管壁が厚くなったり硬くなったりして血管がしなやかさを失います。しなやかさを失った血管は心臓に負担をかけることになります。また硬くなった血管壁の内側はもろくなりプラーク(粥腫(じゅくしゅ))ができやすくなります。プラークによって血管の中が狭くなったり、プラークが破れることで血栓が形成され血管を詰まらせたりします。また血栓が血流にのって末梢の血管を詰まらせることがあり、脳の血管を詰まらせると脳卒中(脳梗塞)を引き起こし大変危険です。
動脈硬化症の危険因子
動脈硬化の危険因子というと「コレステロール」と思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。悪玉コレステロールは動脈硬化の大きな原因です。その反対に善玉コレステロールは動脈硬化のリスクを低くすると言われています。
まとめ
コレステロール値がそれほど高くない人でも動脈硬化を起こすことが少なくありません。肥満、高血圧、高血糖、脂質代謝異常、喫煙、運動不足、ストレスなど様々な因子が複合的に関係して動脈硬化症を起こします。動脈硬化が気になる方はお気軽にご相談ください。
○頸部頸動脈狭窄症
頸部頸動脈狭窄症とは動脈硬化により頚動脈分岐部に狭窄をきたす疾患です。近年、食生活の欧米化や運動不足などが原因で徐々に増加の傾向にあります。頸部頸動脈狭窄症が進行すると狭窄部位にできたプラーク(粥腫(じゅくしゅ))の一部がはがれ落ち脳卒中(脳梗塞)を引き起こす危険性があるほか、狭窄が更に進行すると脳への血流が悪くなりこれが原因で脳卒中(脳梗塞)になることもあります。
頸部頸動脈狭窄症の代表的な症状
血管が狭くなることにより脳への血流が低下することで"立ちくらみ"や、"揺れるようなめまい"を訴える人もいます。
狭窄部にできた血栓がはがれ落ちて脳の血管を詰まらせると脳卒中(脳梗塞)の症状がでます。血栓の大きさや血栓が詰まらせた脳血管の部位などで症状は異なりますが、重篤なものでは失語(言葉がでない)、片方の麻痺(動かない)、意識障害などの症状がでます。
またこれらの症状が24時間(多くの場合は数分から数十分)以内に完全に消失してしまうものもあります。これを「一過性脳虚血発作(TIA)」と言います。こうしたすぐに症状が消えてしまうTIAは、実は脳梗塞が完成する前兆と言われ、決して見過ごしてはいけません。
また急激に片方の視力が低下し、時には目の奥に痛みを感じる場合があります。これは血栓が眼を栄養する血管を詰まらせることによって起こる「一過性黒内障」という症状で頸部頸動脈狭窄症には多い症状とされています。
上記の症状においても、生活習慣病の管理や運動、食事療法などにより予防することができます。